岡垣町産のイチゴ「あまおう」を使ったスムージーなどを販売するキッチンカー「結和(ゆいのわ)いちご」が営業を始めて、8月2日で3カ月がたった。
経営するのは元格闘家の大石和希さん。大石さんが中学1年生の時、両親が北九州市から岡垣町へ移り、あまおう農家「大石農園」(岡垣町)を始めた。芦屋町では叔父も「あまおう」を栽培している。
大石さんは高校2年の時、元K-1チャンピオンの小比類巻貴之さんから声をかけられたのをきっかけに、本格的に格闘技の道へ進んだ。K-1アマチュア全日本大会で優勝し、プロデビューしたが、ギラン・バレー症候群を発症し、現役を引退。その後は、両親が営む農園の後継者として歩み始めた。
キッチンカーを始める原点となったのは、中学生の頃から自宅で飲んでいたスムージーだった。家族が栽培した「あまおう」を使い、自宅でスムージーを作っていたという。大石さんは、ほかで飲むスムージーよりも自宅で作るものがおいしいと感じていたことから、現役を引退した頃には、「あまおう」を使ったスムージーを販売する構想を描いていた。
看板商品の「完熟あまおうスムージー」(600円)には、大石農園で収穫した完熟あまおうを使う。収穫後すぐにへたを取り、冷凍保存することで、完熟した実の味を生かす。そのほか、削った冷凍イチゴを使う「削りイチゴ」や、スムージーと削りイチゴを組み合わせた商品もそろえる。
開業後、町内のコンビニエンスストアで4日間出店した際には、TikTokでの発信をきっかけに多くの客が訪れたという。8月からは岡垣町内の「やっぱー岡垣」での出店を行う。
大石さんは「自分たちが育てた『あまおう』を、自分たちの手で消費者に届けるのが目標。小さい頃から身近にあったイチゴと向き合い、農園の次の世代を担っていきたい」と意気込む。