もつラーメンを提供する「ラーメン銀」(遠賀町松の本)がオープンして、9月3日で1カ月がたった。
同店は、芦屋町の創作料理店「KURA」(芦屋町船頭町)で提供してきたもつラーメンを、より多くの客に届けようと開いたラーメン店。オーナーは芦屋町に本社を置く「SKペイント」(白浜町)の稲田秀一社長、調理は「KURA」の蔵野幸一さんが担う。昼はラーメン店として営業し、夜は同じ店舗で稲田さんの次男がカフェ・バーを営業する。
稲田さんと蔵野さんは小学校時代からの同級生。蔵野さんは「かんぽの宿」(北九州市若松)で料理長を務めた後、自分の店を持つことを考えていたという。退職を知った稲田さんが、建築業の経験を生かして店舗を作ることを提案し、2017(平成29)年9月1日、2人でKURAを開いた。
KURAでは開業当初、ラーメンを提供していなかった。開業から約1年後、蔵野さんが店で提供していたもつ煮込みのだしを賄いのスープパスタに使ったことが、もつラーメン誕生のきっかけになった。稲田さんの提案でバジルやバターを加えるなど試作を重ね、「もつバジル・ラーメン」(900円)をメニュー化した。
その後、もつラーメンが客から人気を集めたことから、より多くの人に提供できる場所への出店を検討。知人の不動産会社から現在の物件を紹介され、車の通行量が多く国道3号にも近い遠賀町への出店を決めた。駐車場も備え、店の利用客からは「遠賀側にできて来やすくなった」という声も寄せられているという。
ラーメンのスープはかつおだしをベースに、もつを使いながらも「重くなり過ぎない味わい」に仕上げたという。もつは、大き過ぎると見た目に抵抗を感じる人がいる一方、小さ過ぎると脂が抜けてしまうことから、大きさも試行錯誤を重ねた。
最初に開発した「もつバジル・ラーメン」(900円)をはじめ、ユズ、トマト、みそなどを使ったラーメンをそろえる。トマト味は、麺と合わせた時に味が薄くならないようトマトを煮詰めて濃度を調整。みそ味には4~5種類のみそを合わせる。もつが苦手な客向けに、もつを使わない「あっさり・ラーメン」(700円)も用意する。KURAでは「もつバジル・ラーメン」(950円)が代表的なメニューだったが、「ラーメン銀」では「もつみそ・ラーメン」(900円)の注文も多いという。
店名の「銀」は、稲田さん一家が飼うアメリカンショートヘアの愛猫の名前から付けた。店内のデザインは稲田さんが手がけ、女性一人でも入りやすい空間を意識した。
今後、2店舗目、3店舗目の出店も視野に入れる。稲田さんは「本心では、もっと都会に出て勝負してみたい」と話し、さらなる店舗展開に意欲を見せる。
営業時間は11時~14時。火曜定休。