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中間市民図書館で櫻たかこさん講演 義足で55歳から挑戦、ゴルフで夢も

自身の挑戦について話す櫻たかこさん

自身の挑戦について話す櫻たかこさん

 岡垣町出身の講演家・櫻たかこさんによる講演会「いくつになってもチャレンジできる」が8月23日、中間市民図書館(中間市蓮花寺)で開かれた。

長男がデザインした桜柄の義足

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 同館の岡本菜菜館長が昨年、北九州市の若松図書館で櫻さんの講演を聞いたことをきっかけに企画した。当初は定員20人を予定していたが、申し込みが相次ぎ、33人が参加した。

 櫻さんは21歳の時、駅のホームから転落する事故に遭い、右脚を切断することになった。30年間福岡県職員として勤務し、うち20年間は福祉事務所でケースワーカーとして障害のある人や家族の相談支援などに携わった。長年、義足であることを周囲に隠して生活していたが、長男がデザインした桜柄の義足をきっかけに考え方が変わったという。東京2020オリンピック開会式では、一般公募で選ばれ、選手団のプラカードベアラーを務めた。

 講演では、21歳で事故に遭ってから現在までを振り返った。事故後は「世界で一番かわいそうな私」と感じていたが、入院中に出会った3歳の義足の男の子が元気に走り回る姿などを見て、「自分も一生懸命生きなければ」と考えるようになったという。

 転機の一つとなったのは55歳の時。「人生でやり残したことはないか」と考え、中学生の頃から苦手だったという走ることへの挑戦を決めた。スポーツ義足を使い、夜の陸上競技場で子ども向けの動画などを参考に練習を重ね、約3カ月で100メートルを走れるようになった。

 その後も挑戦を続け、トランポリンでは岡垣町から小倉まで週1回通い、約1年かけて技を習得。自転車では、義肢装具士から難しいと言われながらも練習を重ね、岡垣町から芦屋町まで約7.5キロの海沿いの道を走った。書道パフォーマンスや縄跳びにも取り組み、現在は週1回ゴルフのレッスンにも通っている。

 今年10月に青森県で開かれる第25回全国障害者スポーツ大会には、福岡県代表として陸上50メートルに出場し、県旗を持って行進する。ゴルフは現在、パラリンピックの正式競技ではないが、将来競技に採用された際の出場を目標に、挑戦を続けている。

 櫻さんは、夢や目標は頭の中だけに置かず、紙に書いて期限を決め、周囲の人にも声に出して伝えることが大切だと紹介。「いつか」と考えるだけではなく、具体的に行動に移すことで周囲から協力を得られることもあると、自身の経験を交えて話した。

 会場では、参加者が「チャレンジシート」に今後挑戦したいことを書き、3人一組で共有するワークも行った。参加者同士で互いの目標を聞き、それぞれの挑戦について言葉を交わした。

 講演の終盤には、櫻さんがスポーツ義足を実際に外しながら仕組みを説明し、縄跳びも披露。会場から拍手が送られた。

 櫻さんは今後について、講演活動を続けながら新たな挑戦にも取り組んでいく考えを示し、「どこでもご依頼があれば飛んでいく。世界中で講演していきたい」と意欲を見せる。

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