中間市と一般社団法人「新鮮市場さくら館」(中間市垣生)が8月28日、災害時における物資供給や炊き出しなどの協力に関する連携協定を締結した。
協定は、災害発生時に市の要請に基づき、さくら館が食料品や日用品などの物資を供給するほか、市が設置する避難所やさくら館の店舗駐車場などで炊き出しを行うもの。避難所などで支援者が行う炊き出しの支援や、必要な食材・資機材の供給も盛り込む。今後、双方で具体的な実施方法などについて検討、調整を進める。
新鮮市場さくら館は、地元産の野菜や果物、生花をはじめ、中間産の米、精肉、鮮魚、地元食材を使った弁当や総菜などを扱う農産物直売所。中間市によると、市では洪水害や土砂災害、地震などが想定され、市中心部を流れる遠賀川が氾らんした場合には甚大な被害が予想されるという。
今回の協定は、さくら館側から市へ協力を提案したことをきっかけに実現した。代表理事の山本清福さんは今年4月に理事に就任し、さくら館の定款に災害協力について記されていることを知ったという。「なぜ災害協定がないのか?というのが最初に感じたことだった」と振り返る。
山本さんは「災害は、ないに越したことはないが、何かあった時に自分たちが少しでも市民の皆さまや地域の皆さまに還元できることがあれば協力していきたい」と意欲を示す。
福田健次市長は、「災害時には食料や水、安心して眠れる場所の確保が重要」とした上で、物資の提供だけでなく炊き出しによる支援が受けられることを歓迎。「温かい人の心のぬくもりがこもったものを提供していただける。これこそが本来、人間としての心のつながりでは。災害発生時に心強い味方、仲間が一つ増えた」と話す。