垣生公園(中間市垣生)の池で溺れていた小学生3人を救助した希望が丘高校3年の生徒3人への感謝状贈呈式が8月18日、中間市役所(中間市中間1)で行われた。
表彰されたのは、同校総合学科3年の大里真大(まひろ)さん、衣川佳汰(けいた)さん、大津山綾(りょう)さん。3人はいずれも同校サッカー部に所属する。7月17日、部活動からの帰宅途中に自転車で垣生公園付近を通りかかった際、通行人から「池で子どもが溺れている」と知らされ、現場へ駆け付けた。
現場では小学生3人が溺れており、うち2人は岸に近い場所、もう1人は岸から離れた場所にいたという。3人はまず岸に近い2人の手を取り、協力して池から引き上げた。残る1人については、3人の中で最も泳ぎが得意だった大里さんが池に入り、児童の体を水面に押し上げながら、岸にいた衣川さん、大津山さんと協力して救助した。小学生3人に目立ったけがはなかった。
衣川さんは当時について「頭が真っ白で、どうすればいいか分からなかった」と振り返る。それでも「とりあえず岸に近い子から上げよう」と3人で動いたといい、自分たちも溺れる可能性については「そういうことを考える余裕はなかった。とりあえず岸に上げないと、ということだけだった」と話す。大里さんも「テンパった」と振り返り、助けに向かった理由を「野生の本能」と表現する。
この日の贈呈式には福田健次中間市長と波多野暢俊中間市消防長が出席。中間市消防本部表彰規定に基づく人命救助の一般表彰として、3人に消防長名義の感謝状が贈られた。福田市長は3人の行動について「私たち大人が目が覚めるというか、もう一回、人間としてどうあるべきかということを本当に教えてもらった」とたたえた。
救助を終えた時の気持ちについて、衣川さんは「全員が無事だったので、自分たちも小学生たちも、とりあえず良かったと思った」と話す。大津山さんも「自分たちより小さい子たちを助けることができて、とてもうれしい」と振り返る。
一方、衣川さんは今回の経験を踏まえ、「自分たちが助けに行って溺れてしまったら、より多くの犠牲者が出ることになる。助けることは大切だが、少しでも危ないと思ったら大人を頼った方がいい」と、救助する側の安全の大切さも伝えた。