農業用の日よけなどに使われる「寒冷紗(かんれいしゃ)」を使った布花作品を展示する「創花フレール・クレール作品展『花笑(え)む』」が6月26日~28日の3日間、国民宿舎マリンテラスあしや(芦屋町山鹿)で開かれた。主催は創花フレール・クレール協会。
創花フレール・クレールは、白い寒冷紗を手染めし、一重、二重、三重と重ね、形に切り、コテを当てて花や草木に仕立てる。目の粗い布を重ねることで、淡く透き通るような色合いが生まれるのが特徴。「フレール・クレール」はフランス語で「透き通った花」を意味し、主宰する山田加津子さんは、「造花」ではなく花を創るという思いを込めて「創花」と呼んでいる。
山田さんは、障害者施設「なのみ園」(中間市)からラッピング用として提案された手染めの寒冷紗を見たことをきっかけに、「重ねた時の色がきれいで、花にできるのでは」と考えたという。コロナ禍以降は、自ら撮影・解説する動画を使った通信講座にも取り組み、生徒の中には、受講のためにスマートフォンやタブレットを購入した人もいるという。現在は約400~450種類の品番があり、「あと50種類ほど作り、500種類まで増やしたい」と意欲を見せる。
会場には、山田さんと生徒らが制作した作品が並び、ユリやかすみ草のような小花、壁面を彩る大作などが来場者を迎えた。山田さんは今年で88歳。花作り歴は50年を迎え、寒冷紗を使った創作に取り組んでから約28年になる。会場では長年通う生徒や友人らに囲まれ、来場者と作品について語り合う姿も見られた。
山田さんは「年齢に関係なく、ものづくりの手を動かす楽しさ、完成する喜びを味わってもらいたい」と話す。