AI(人工知能)を活用したオンデマンドバス「のるーと中間」が10月1日、中間市全域で運行を始めた。
出発式でお披露目された「のるーと中間」の車両と福田健次中間市市長
中間市ではこれまで、中間南校区の坂道が多い地区を定時定路線で運行する「フレンドリー号」と、底井野校区を中心に予約制で運行する「なかよし号」の2つのコミュニティーバスを運行してきた。市によると、利用者の減少や乗客を乗せずに走る運行状況、既存の路線では交通空白地域を十分にカバーできないことなどが課題となっていた。路線の拡大も運転手不足が懸念されることから、市地域公共交通会議で新たな交通手段の導入を検討してきた。両コミュニティーバスは9月30日で廃止した。
「のるーと中間」は、決まった運行ルートや時刻表を設けず、利用者からの予約状況に応じてAIが配車や運行ルートを組み立てる予約制の乗り合いバス。市内には、既存のバス停を活用するほか、公園や公民館などを含む213カ所に乗降場所「ミーティングポイント」を設けた。これまで駅や既存のバス路線から離れていた地域も対象とし、市内全域の交通空白地域の解消と運行効率の向上を目指す。
利用には初回登録が必要。専用アプリ、中間市公式LINE、電話から予約でき、利用日の7日前から乗車30分前まで受け付ける。アプリとLINEは24時間利用でき、電話での登録・予約は平日の9時~17時に専用コールセンターで受け付ける。中間市都市計画課の藤末幸志さんによると、乗降場所の設定に当たっては各自治会に説明し、住民から寄せられた意見を基に乗降場所の追加や名称変更、交通量などを考慮した場所への移設も行ったという。
運行時間は平日9時~17時、土曜・日曜・祝日10時~15時。ワンボックスカー3台を使い、利用者の乗車定員は各8人。1号車・2号車をほほえみ中間(中間市東中間)、3号車をひかり第一交通(岩瀬)が運行する。車検などで通常車両を使えない時は、乗車定員4人のタクシー車両で代走する。
運賃は距離にかかわらず、中学生以上300円、小学生100円。障害者手帳などを持つ人と同乗する介護者1人まではそれぞれ100円、乳幼児(未就学児)は無料。現金や11枚つづり1,000円の回数券、クレジットカード、電子マネー、コード決済に対応する。
藤末さんは、高齢者だけでなく小中学生や若年層の利用も期待しているという。一方、予約が集中すると希望する時間帯に利用できない場合もあり、特に午前中は通院や買い物などの利用が集中することが予想されるため、早めの予約を勧めている。