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岡垣・吉木小で「子ども食堂」テーマに教育懇談会 てんぐや代表が講演

講演する「てんぐや子ども食堂」代表の宗岡優子さん

講演する「てんぐや子ども食堂」代表の宗岡優子さん

岡垣町立吉木小学校(岡垣町吉木西)で6月18日、「子ども食堂」をテーマにした教育懇談会が開かれた。

地域住民の質問に答える宗岡さん

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 同懇談会は、5・6年生の児童、保護者、地域住民を対象に開催。「てんぐや子ども食堂」代表の宗岡優子さんが講演し、前半は児童も参加、後半は保護者や地域住民との座談会を行った。宗岡さんは、子ども食堂の仕組みや活動を始めたきっかけ、地域の居場所としての役割、運営上の課題などについて話した。

 宗岡さんは同校と岡垣中学校の卒業生。てんぐや子ども食堂は2023年7月に活動を始め、毎月第2土曜の12時~14時に岡垣中央公民館で開いている。名称は、宗岡さんの両親がかつて同館近くで営んでいた「天狗屋」に由来する。同食堂では子どもは無料、大人は金額を定めない「気持ち円」で食事を提供している。

 講演では、子ども食堂が「困窮家庭支援の場」というイメージから、子どもから高齢者まで誰でも来られる地域の食堂へと広がっていることも紹介。宗岡さんは、一人暮らしの高齢男性が子どもの声を楽しみに毎月来場しているエピソードを挙げ、「テレビから聞こえる声ではなく、子どもたちの声が直接耳に届くことが心地いいと言ってくれた」と話した。

 児童からは「なぜ無料で提供してくれるのか」「子ども食堂を始めて何年になるのか」などの質問が寄せられた。無料にしている理由について、宗岡さんは「子どもはまだ自分でお金を稼いでいないから」と説明。その上で、「食材の一部は、大人が箱に入れてくれる『気持ち円』で購入している。地域の子どもを支えるという大人の気持ちが、子どもたちへ渡るバトンになっている」と話した。

 後半の座談会では、運営資金や人材確保、食材寄付、衛生管理などについて意見交換した。宗岡さんによると、現在、同食堂には毎回100人を超える参加があり、多い時には180人ほどが訪れる。

 宗岡さんは「資金よりも、今一番必要なのは人材」と話す。現在のボランティアは高齢者が中心で、長く続けるためには新たな担い手が必要になるという。「決まった時間にずっといなければならないわけではない。9時ごろに準備を始めるので、来られる時間に来て、できることだけ手伝ってもらえたら」と協力を呼びかけた。

 同校の八重尾俊之教頭によると、てんぐや子ども食堂の月ごとの開催案内を校内に掲示しており、子どもたちが次回の内容を楽しみにする様子も見られるという。昨年度は総合学習で子ども食堂に関心を持った児童が、卒業後に中学生ボランティアとして参加する動きもあった。

 宗岡さんは「学校や家では栄養のことを考えて苦手なものも食べることがあると思うが、子ども食堂に来た時は、好きなものだけを好きなだけ食べてほしい」と話す。「子どもたちが大人になった時に、子ども食堂に行って楽しかった、おいしかったという記憶が、私からのお土産になっていれば」とも。

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