山鹿祇園祭が7月11日・12日、福岡県芦屋町山鹿で行われた。
同祭りは、江戸時代後期に始まったとされる須賀神社の伝統行事。暑い夏を無事に過ごせるよう願い、疫病よけの意味を込めて受け継がれてきた。今年は熱中症対策として、開催時間を午後から午前へ変更した。
祭りでは飾り山1台が町内を巡行し、みこしも氏子らと共に地域を巡った。みこしには須賀神社宮司の波多野総嗣さんと禰宜(ねぎ)の波多野晶子さんも加わり、町内を練り歩いた。山鹿祇園太鼓を披露する子どもたちの参加増加に合わせ、前触れ太鼓を載せたトラックも巡行に加わっている。
山鹿祇園太鼓を指導する山鹿祇園山笠実行委員会の入江真二さんによると、子どもたちへの太鼓の指導は30年ほど前に始まった。地域の高齢者から本来のリズムを学びながら技術を受け継ぎ、当初は男子のみだった参加者は現在では女子の参加が多数を占めるという。
今年は小学3年生から中学生まで過去最多となる約40人が山鹿祇園太鼓に参加。太鼓をたたく子どもたちは交代で飾り山の引き手も務め、引き手は30人を超えたことから、今年は引くロープを延長して対応した。兄弟姉妹で参加する子どもや、かつて山鹿祇園太鼓を習った子どもが親となって祭りを手伝う姿も見られた。
約3年前からは、波多野総嗣宮司と入江さんが山鹿小学校4年生を対象に、山鹿祇園祭や山鹿祇園太鼓について学ぶ授業を行い、実際に演奏を体験する機会も設けている。
波多野宮司は「これまでの積み重ねが少しずつ実になっていると感じる。これからも地域の伝統を子どもたちに受け継いでいきたい」と話す。