「てんぐや子ども食堂」が7月13日、活動開始から3周年を迎えた。
同食堂は、代表の宗岡優子さんが2023年7月、宗岡さんの両親がかつて営んでいた「天狗屋(てんぐや)」(岡垣町吉木西)で始めた。活動開始から半年がたった2024年1月、参加人数に対応するため岡垣中央公民館(吉木西)の一室を貸し切って開催し、現在も同館を会場に毎月第2土曜に開いている。子どもは無料、大人は金額を定めない「気持ち円」で食事を提供している。
宗岡さんは岡垣町立吉木小学校と岡垣中学校の卒業生。孤食への危機感や、子どもから高齢者までが同じ場所で食事を楽しめる場をつくりたいという思いから活動を続けてきた。現在は、地域住民やボランティアが運営を支えている。
7月11日の開催には、吉木小学校時代から同食堂に関わってきた中学生の女子生徒がボランティアとして参加した。女子生徒は小学生の頃から手伝いに来ており、この日は調理や配膳などを手伝った。途中からは女子生徒の友人も加わり、ボランティアスタッフに教わりながら、会場の動きに合わせて少しずつ役割を担っていた。
同食堂ではこれまで、吉木小学校の校内に月ごとの開催案内を掲示してきた。昨年度は総合学習で子ども食堂に関心を持った児童が、卒業後に中学生ボランティアとして参加する動きも見られた。6月には同校の教育懇談会で宗岡さんが講演し、子ども食堂の仕組みや地域の居場所としての役割を児童や保護者、地域住民に伝えた。
2024年1月の開催には、1歳から91歳までの53人が参加。2025年2月には福津市の飲食店「宮地館」から食材100人分の寄付を受け、たい茶漬けなどを提供した回に140人が参加するなど、地域のつながりも広がっている。現在は毎回100人を超え、多い時には180人ほどが訪れるという。
宗岡さんは「運営を支えるボランティアは高齢者が中心で、人材確保は継続的な課題でもある。来られる時間に来て、できることだけ手伝ってもらえたら。気軽に、気長に、楽しく続けていきたい」と話す。「ここで育った子どもたちが、手伝う側として戻ってきてくれるのが何よりうれしい」とも。