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福岡・芦屋のゲストハウス「HAGURUMA」1周年 暮らすように泊まる

ゲストハウス「HAGURUMA ASHIYA」 外観(写真提供=HAGURUMA)

ゲストハウス「HAGURUMA ASHIYA」 外観(写真提供=HAGURUMA)

 芦屋町商店街のゲストハウス「HAGURUMA ASHIYA(ハグルマ アシヤ)」(芦屋町高浜町)が9月15日、オープン1周年を迎えた。

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 同施設は2025年9月15日にオープンし、同25日に初めての宿泊客を迎えた。事業主は、町内で「海鮮居食屋九州男」などを経営する九州男(高浜町)社長の岩川竜二さん。宿泊施設向けチェックインシステム「SmartInn」を開発するSmartInn(福岡市)社長の松木駿さんと共同で運営する。

 岩川さんは、飲食店を経営する中で、芦屋町には海や食、自然などがある一方、町外にはまだ十分に知られていないと感じていたという。「食事をして終わりではなく、泊まってゆっくり町を楽しんでもらえる場所を作りたかった」と振り返る。

 運営にはSmartInnのシステムを活用する。予約後、宿泊客のスマートフォンにチェックイン用URLを送り、宿泊者情報の入力から当日のチェックイン、入室方法、施設案内、周辺の飲食店や観光情報の確認までスマートフォンで行う。予約管理やチェックイン、案内などを自動化し、清掃や緊急時の対応など人が必要な業務はスタッフが担う。

 オープンから約1年間で予約は500件を超え、延べ1100人以上が利用した。観光客だけでなく、仕事や帰省、家族や知人を訪ねる人、イベント参加者など利用目的は幅広い。岩川さんは「始める前は観光客の利用が中心になると思っていた。実際は『近くに泊まれる場所があって助かった』と言ってもらうこともあり、観光施設としてだけではなく、地域に必要とされる宿泊施設としての役割もあると気付いた」と話す。

 海外からの宿泊客も全体の2~3割程度を占め、韓国をはじめとするアジア圏のほか、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ノルウェー、ニュージーランドなどから利用があったという。一人や少人数向けの宿泊に加え、家族やグループ向けの一棟貸し利用も増えている。

 松木さんは、HAGURUMAの運営について「地方では今後さらに人手不足や人口減少が進む。DXを活用し、スタッフを多く配置しなくても持続可能な宿泊事業として成り立つモデルケースにしたい」と話す。一方、共用ダイニングなど宿泊者同士が交流できる空間も設け、「運営はデジタルでも、滞在体験まで無機質にはしない」とする。

 「HAGURUMA」の名称には、人と人、町と人、さまざまな事業が歯車のようにつながり、一つの流れをつくってほしいとの思いを込めた。

 岩川さんは今後、町内の飲食店や地域の食材、海、釣りなどと宿泊を組み合わせた体験づくりも構想する。「ただ泊まって帰るのではなく、芦屋町そのものを楽しんでもらいたい。『泊まる・食べる・体験する』をつなげられるような、一つの歯車になれたら」と意欲を見せる。

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